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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

一日ずれた啓蟄 [探虫行]

2月27日、前回本命が不漁だったという意味で、やや不完全燃焼だった河川敷へ再度突入しました。

そう、この美形の子(こういう単語使うと変にアクセス多くなるのが心配)を掘り当てたフィールドです。

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オオヨツボシゴミムシ (オサムシ科)


来シーズンはこの子目当てに突入することになるかも?






前回とまったく同じ場所を探索しても、新たないい物件が見つかる可能性は低いので別エリアへ。

この前よりも数キロ下流から攻めてみることにしました。

とはいえ、利根川の河川敷は長大ですので、周りの風景はほぼ同じ。

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吹き続ける南風が土手にあたってできる上昇気流に乗って、鳥(猛禽類だと思います)がホバリングしてました。

その近くを翼長2メートルくらいのラジコン機が飛行中。

その土手を川側へ降りていくと、途中でコンチューターが反応。

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5ミリくらいなので一見、コガタルリハムシかと思いましたが、近くで(斜面に這いつくばって)見ると違いました。

が、何かはわからなかったので、連れて帰って後日同定することにしました。

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あとでもう二匹採集しましたが、正体については後ほど。

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ついつい寄り道ならぬ寄り虫をしてしまいますが、メインステージに突入します。

葦原の中に点在する林というよりも木立を目指すのですが・・

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この辺り一帯の葦原は丈が高いし、人の踏み跡もない。(未踏のポイントは歓迎なのですが)

しかも、こんなノイバラが繁茂しています。

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まさにイバラの道。

こんなところにフリースのジャケットとスエットパンツなんていう恰好で入ったら、きっとザンネンなことになるでしょう。

もちろん想定はしているので、表面がつるつるした上着と分厚くて丈夫なオートバイ用ジーンズを着ています。

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ここも立ち枯れの木は皆無で、倒木や太い枯れ枝を探してはピッケルで崩していきます。

あ、ここで道具の説明。

ピッケルといっても登山用ではありません。

登山用は軽くて丈夫ですが、適度な重さがないと破壊力が足りなくなるので、片手で持てる小型のつるはしを使用しています。

片側が三味線のバチのような形をしているやつで、俗に”バチツル”というそうです。

それを駆使してまさに片端から割っていきますが、ほとんど何も出てきませんでした。

前回同様、一番たくさん出たのはこの子。

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コクワガタの幼虫


幼虫は掘り出してしまうと元に戻せないので、連れて帰って飼育することにします。

あとはゴミムシたち。

この子はいわゆる”普通種”ですが、いまだに名前を覚えられない。

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オオクビボソゴミムシ (オサムシ科)


実は、よく似てるがもう少し寸胴な”オオホソクビゴミムシ”というのがいて、どっがどっちだかこんがらがったまま。
(クビボソとホソクビと何が違うんだー・・ひょっとして同種だったりして)

と、また寄り虫してますが、ついでにもうひとつ。

これは前回の河川敷では見つからなかった子。

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ナガニジゴミムシダマシ (オサムシ科)


集団ではないようでした。

さらにもう一丁。

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アオゴミムシ (オサムシ科)


もうお馴染みのおしりって感じですかね。

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これ以上先には行けないところまでローラーをしたので、一旦オートバイに戻って大きく移動することに。

その戻り道すがら、ぽつりと咲いていたオオイヌノフグリがとても赤っぽかった(紫っぽかった)。

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(見た目に近くなるように色調整しています)


実物はもっと赤みがかっていたのですが、なぜか画像では調整してもこんな色。

この花のすぐ近くで前出のハムシを見つけたのでした。

2キロばかり移動して再度ローラー作戦開始。

ところでこんな河川敷です。

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もっともっと広角で撮っても、建物などは何も写らない、渺漠としたフィールドです。 しかも貸し切り。

端によさそうな物件がありますよね。 (これが見えたので近寄ったのですが)

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こんな目立つところにあってアプローチもしやすい、いうなれば駅から1分、陽当たり良好の静かな一戸建て。

さすがに先客ありで、発掘済みでした。

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しかしこの後はほんとに何も出ず。 (コクワ幼虫は出たけど)

さらにローラーしようにもあまりに藪が深すぎてアプローチできない木立ばかりが続くのでした。

もう3時間以上掘って掘って掘りまくって、お昼もとうに過ぎていましたが、これでは気が収まらない。

昼飯はぬきにし、予定の範囲を超えてさらに前回の探虫場所に近いエリアまで侵攻することにしました。

が、

さらに2時間近く掘るも、レギュラー利根川ゴミムシブラザーズばかり。

握力もなくなってきたので帰路に着くことにしました。

が、

心の中で ”ピンポイントでこの場所だけ最後にとっておこう” と思っていた物件があったのでした。

そこも見るからに先客ありの物件だったのですが、見た目がすばらしかったのです。

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大きな倒木ですが、側で見るまでもなく、何人もの先客によってボコボコにされていました。

が、

なんと、

出た。

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上に写っているのがピッケル(バチツル)です。

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すぐに起きだしてすたこら逃げ始めました。

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もちろん逃がしはしません。

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マイマイカブリ (オサムシ科)


クビ(ほんとはムネ)が青く美しい個体です。

虫の神さまには見捨てられてませんでした。




オマケ


正体を突き止めるため、ハムシを昆虫館まで持って行き、お遊びがてらミニ同定教室をやりました。
(誰が生徒で誰が先生かというわけではなくて複数人で図鑑を使って同定して判定するわけです)

やはり、候補として挙がるのは、コガタルリハムシやハンノキハムシ。

青いハムシは比較的少ないのですが、ハムシは本人が小さいのがネックでなかなか絞れない。

外見で絞り込むポイントはやはり大きさ(ミリ単位)とカラダ(頭、胸、胴体)のバランス。

そして判定は。

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カミナリハムシ (ハムシ科)


微小な生き虫の同定は虫メガネでは困難。(たいていじっとしてないので)

それを止めるにはやはりカメラ。 小さな虫を超接写できて、さらに深度合成やフォーカスブラケットできるものがいい。

ところで、カミナリハムシの決定的な同定ポイントは触角。

第三節が長く、第二節の二倍の長さなのです。

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しっかり2倍あることがわかりますよね。(わからなくてもオッケーです)

オオカミナリトビハムシともいうそうです。

カミナリハムシの仲間は十種類以上いるようで、3ミリくらいのものが多いため、5ミリでも”オオ”と付くのでしょう。

チョウジタデ、ミズユキノシタ、オオマツヨイグサなどが食草。

成虫越冬なので暖かい南風に誘われて起きだしたのかもしれません。




オマケ その2


昨日は約1年ぶりにザ・クロマニヨンズのライブ(チバ公演)に出撃してきました。

今回のJungle9ツアーは約半年で全国70公演以上するようで、すでに終盤戦ですが、いわゆる音楽ホールでのライブはこのツアーではじめてだったのです。

つまりステージの設定や演出もホール用ということで、今ツアー初披露。

アルバムのイメージに沿った演出や曲の意味のナゾ解き?もあって面白かった。

まだこの先15公演あります。

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中野サンプラザの公演のチケットを緊急即売してました。 行きたかったなぁ。




今日の湯加減

今日は啓蟄だったので近場の雑木林に虫たちのご機嫌伺いに行ってきましたが、空振り三振。
午前中のチバは晴れていたのに虫の世話で終わってしまい、でかけた午後は肌寒い曇天だったのです。
ところで今年はうるう年ということもあって、啓蟄がいつもの6日ではなく5日になってしまいました。
というのも、10年前の啓蟄の日にファーブル館は開館したのです。(当時はまったく関わっていませんが)
つまり明日は記念すべき開館10周年なのです。
そして奥本館長のお誕生日でもあるのです。(啓蟄生まれ!)


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関東に分布するのはヒメマイマイカブリともいいます





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コメント 12

よしころん

暖かくなってきて、ムシさんたちも活動開始!かしら~^^
朽ちた木のお布団はきっと寝心地よいのでしょうね♪
by よしころん (2016-03-06 08:18) 

yakko

お早うございます。
オオヨツボシゴミムシは二色がお洒落ですね。
マイマイカブリ に会えて良かったですね !!
by yakko (2016-03-06 09:22) 

barbie

一枚目のコはほんとに美形ですね。
この色が見たままの色なら、エルメスでデビューできそう(^_-)☆

by barbie (2016-03-06 15:13) 

MIKUKO.

なんか・・・頑張って越冬して・・・
みんな生きてるんだなぁ~ってしみじみ思っちゃうな ^^
小さいけれど、大きな命を感じられます。
by MIKUKO. (2016-03-06 16:27) 

g_g

経験も必要でしょうがフィールドに出て必ずなにかをゲットする根性は凄いですね、それにしても虫さん達の目覚めが早いですね。
by g_g (2016-03-06 19:35) 

sasasa

マイマイカブリ、
シュッとしていますね!

by sasasa (2016-03-06 20:45) 

engrid

幼虫は掘り出した、元に戻せないのね
おうちで、飼育、見守り
啓蟄、虫たちの活動がはじまりですね
楽しみな季節、でもポイントはすでにと、なかなか厳しいな
by engrid (2016-03-07 18:25) 

ぜふ

>よしころんさん
啓蟄すぎましたからね♪
もう朽木の布団から出てもらわないと。 いわれなくても出るでしょうけど^^

>yakkoさん
このツートンカラーは最高です♪
タイガースファンはもっと最高でしょう^^

>barbieさん
見たまんまです^^
ヴィトンが家紋をモチーフにしたように、エルメスゴミムシと呼ぶことにします^^

>MIKUKO.さん
朽木といっても雨風で簡単に崩れるような木ではなくて結構固いんです。
そんな中に潜り込むのは大変ですが、飲まず食わずの虫もいるわけで・・
虫たちはたくましいです!^^

>g_gさん
このときは根性だしましたね^^;
今年の春は早そうです。そちらの虫たちもそろそろ活動開始ですかね^^

>sasasaさん
プッとガス噴射することもありますけどね^^;

>engridさん
啓蟄は虫の元日、新年のはじまりです^^
これから忙しくなります!
>
by ぜふ (2016-03-07 20:50) 

響

収穫たっぷりの1日でしたね。
数年前ツーリングで信州の山の中で立ち枯れした樹が
粉々になっているのを見て絶対熊だとビビッていましたが
もしかしてぜふさんの仕業ですか?(笑)
by (2016-03-08 21:36) 

ぜふ

>響さん
信州ではナワバリ争いが熾烈なんですよ^^

by ぜふ (2016-03-08 23:12) 

sakamono

黄色いヨツボシの虫、輝くような色ではないですが、渋くてちょっといい感じの
色合いですね。そのうち、頻繁に登場するようになるのでしょうか^^;?
by sakamono (2016-03-09 21:50) 

ぜふ

>sakamonoさん
キラキラ系ではないですが、コントラストが高くて目立ちますよね。
ただ、関東ではかなりの希少種。 頻繁には会えないと思います^^;
by ぜふ (2016-03-09 22:49) 

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