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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

山の学校 2018春 [観察会]

21日に千葉県立中央博物館主催の山の学校へ行ってきました。

ショウナイへ行っていたこともあり、ちょうど一年ぶりです。

というよりも、ここ数年は年に一度の参加がやっとというところ。

房総半島のほぼど真ん中、清和県民の森の中で開催されます。

と、その前に。

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虫の名前は書くまでもないと思いますが説明は後ほど。



山の学校は午後からなのですが、ある目的があって朝から出発。

この日はほんとに爽やかなツーリング日和で、年に何度もない貴重な日だったと思います。

気持ちよい風を味わいながらベニシジミ(春型)号は10時頃に森の入口に着きました。

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観察会とは別のルートを辿ります。

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風にそよぐ新緑も、梢から降り注ぐ陽光も、春という季節を称えるようにきらきらと輝いていました。

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どこからか虫も飛んできました。

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未同定


ゴミムシダマシの仲間だと思います。

足元をよく見れば、これも春の風物詩のひとつが目に留まります。

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オトシブミの揺籃


それと、この子も春の房総での定番虫。

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ヒメツチハンミョウ ♀ (ツチハンミョウ科)


美しいものには毒があると言いますが、この虫の体液はカンタリジンを含むのでつぶさないように。

ちなみに扉の写真のハンミョウとはまったくの別種で、ハンミョウに毒はありません。

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尾根道を30分ほど辿り、風通しのよさそうな場所を見つけたので仕込み開始。

仕込みといっても、あるブツを置くだけです。

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探虫もしたいのですが、もう一つ行きたいところがあるので下山ルートを進みました。

下りきったところにある広場の隅に小さな群落がありました。

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エビネ


ベニシジミ号をとめた場所まで戻り、仕込み道具をしまって再出発。

向かうはもちろんカモガワの「まんぼう」です。

久しぶりに会ったマスターにさっそく今日のオススメをと注文すると・・

なんと意外な品が。

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まさに「冷やし中華はじめました」で、今年初の注文者という栄誉に浴すことになりました。

去年はショウナイにいたので食べそこねたため2年ぶりでしたが少しアレンジされていました。

うれしいことに相変わらず酢は抑えめですが添えられたレモンの酸味がアクセント。
(酢が強いとむせる)

甘さも控えめのタレはマスターの手作りだそうで飲めてしまうくらいのデキ。

この後来店した常連らしきご夫婦もメニューボードを見て迷わず頼んでいました。

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マスター一人では大変ということで、最近は週末だけお手伝いの方に来てもらっているそうです。

午後から観察会に参加するので長居はできませんでしたが、そんなおしゃべりをして再出発。

清和の森に戻る前にちょっとだけ様子を見たい場所へ。(一年前も行ったようです)

そこで想定外に出くわしたのが扉の写真の子。

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ハンミョウ (オサムシ科)


ハンミョウも一年ぶりに見ましたが何度見てもうっとりする美しさ。

この子たちはみな越冬個体ですがたくさん観察できました。(オートバイを進めるのに注意が必要なほど)

採集したいところですが、前述の仕込みに気を取られて捕虫網を忘れてきたことが判明。

それでなくても時間がなくなってしまったので観察会へ急ぎました。

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山の学校で観察できた虫たちを。

これはカミキリムシのペアですが、近くで見ようとすると木の裏側へまわって大変でした。

右から左からと何度も覗きこんでやっと撮りましたが逆光でした。

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未同定


散策路の地面(というよりも岩の上)にとまっていた子。

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ハムシダマシの仲間


立った位置から見下ろすと赤く見えたのに、接写すると緑~紫~銅色と変化しました。

これは観察会が終わってから撮影した写真ですが、参加者の男の子が散策路上に見つけてくれた虫。

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ヨツモンクロツツハムシ ペア (ハムシ科)


メスは6ミリくらい、オスは5ミリくらい。

昆虫にも詳しい観察指導員のOさんも同定不能だったのですが、

「もしヨツボシツツハムシという名前の虫がいるとするとそれですね」

さすが、ほぼ当たりです。

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ツクバネウツギ


この時期に見たいオツネントンボもいたのですが写真は撮らせてくれませんでした。

山頂の展望台で休憩中にOさんとおしゃべり中に見つけた虫。

手すりの外の葉の裏にとまっていたので、落とさないように一旦捕まえてから撮影。

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ブドウハマキチョッキリ (オトシブミ科)


体長は5~6ミリ。ヒメクロオトシブミよりも一回り大きく、鞘翅の篆刻が強い。

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森の中の散策が終わり、山を下ったところのせせらぎでいつものヤゴ採り。

常連の参加者の子がオニヤンマのヤゴをたくさん採りました。

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飼育・羽化をさせるため、小さい個体はリリースしていました。

オニヤンマは流水域に生息することもあり、飼育はむずかしいようです。(がんばってね!)

オオヤマカワゲラの幼虫もオニヤンマのヤゴに負けない大きさで3センチ以上あったと思います。

せせらぎを後にしてスタート地点へは散策路ではなく道路を歩いていきます。

その途中、側溝の水溜りを探ると、こんなものが見つかりました。

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トウキョウサンショウウオの卵塊です。

この時期は普通オタマになっているはずだそうで、卵が見つかるのはめずらしいとのことでした。

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さて、山の学校の解散後、仕込みの確認のため一人残業開始。もう一度山を登ります。

期待に胸躍る・・いや、急登を辿ってきたので心拍が上がっただけでしたが・・

仕込んだ場所の様子。

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複数箇所に仕掛けたのですが、残念ながら本命の虫は来ていませんでした。

でも駆けつけてくれた糞虫もいました。

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クロマルエンマコガネ ♂(コガネムシ科)


下側にしがみついているので糞を裏返すと仰向けになります。

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同上


本命のオオセンチコガネはこのエリアで何度も観察していますし、仕込み場所も悪くなかったと思うのですが・・。

そのあたりについてOさんにご意見を聞きたいと思ったのですが、お会いできずに帰路につきました。




オマケ


峠のお地蔵さまのところにいつもスミレが咲いているのですが、今回は見られませんでした。

この花にはなんとか会えました。

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フモトスミレ


足早の今年の春、これも咲き残りでしょうか。

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フデリンドウ





今日の湯加減

この山の学校の記事は3年前から書いていて、フィールドの回り方もほぼ同じ。
逢いたい人たちとも会え、毎春恒例のルーティーンワークになればと思います。
ところで、捕虫網を忘れたもうひとつの原因に心当たりました。
それは、これまでの季節はオサホリモードなので網を携帯していなかったということ。
春になって衣替えならぬ採集道具替えをしなくてはなりません。
といいつつ、明日の採集会でも仕込みをするつもり。
ターゲットは違うのですが、今度は成功するか?



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コメント 9

よしころん

こんばんは^^
先日島でたぶんヒメツチハンミョウに会いました。
以前ぜふさんに触れてはダメと言われていたのをなんとなく覚えていて、水場で溺れかけていたのですが葉っぱで助けてあげました。
そのうち登場予定です。
でもハンミョウにはまだ会えたことがなくて。
会いたいなぁ♪ 会えるかなぁ。
by よしころん (2018-04-28 22:08) 

g_g

同じハンミョウでも毒が有るのとと無いのがあるんですね。
何年か前毒が歩ハンミョウ触らない方が良いよと忠告
覚えています。
by g_g (2018-04-29 07:32) 

響

ハンミョウは綺麗ですね。
綺麗な者ほどというパターンだと
猛毒レベルの綺麗さです。
by (2018-04-29 19:58) 

ぜふ

>よしころんさん
体液は肌に触れただけでただれるので気を付けてください。
山野を歩き回っている方がハンミョウに出会っていないというのはおどろきですが会えるといいですね^^

>g_gさん
本編にも書きましたがこの2種はまったくの別種です。
例えばスミレ科とラン科くらい。(いい例えではないかもですが)

>響さん
そういう意味ではどちらも猛毒ですね~^^

by ぜふ (2018-04-30 08:40) 

mimimomo

おはようございます^^
これからの時期是夫さんはお忙しくなられますね~♪次々と虫に出会えて^^
仕込みに期待のものがかからなかったのはちょっぴり残念でしたかね~
by mimimomo (2018-05-01 06:11) 

ぼんぼちぼちぼち

エビネ、渋い色合いがいいでやすなあ。
by ぼんぼちぼちぼち (2018-05-02 17:28) 

mimimomo

こんにちは^^
またお名前が妙な漢字に変換されて(ー。-
もうしわけありません<(__)>
by mimimomo (2018-05-03 11:04) 

ねこじたん

虫 以外でも
気持ちよさげな場所だね〜
by ねこじたん (2018-05-03 15:50) 

ぜふ

>mimimomoさん
いい季節になりました。
獲物がかからなかったのはむしろ意外という感じでした。

>ぼんぼちぼちぼちさん
自生のエビネだと思います。
小さいですが密度の濃い群落でした。

>ねこさん
いい風が吹くところだよ~^^

by ぜふ (2018-05-03 16:53) 

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