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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

下を向いて歩こう [コガネ研]

前記事でちょっと触れましたが、コガネムシ研究会の全国大会に参加するべくナラへ行ってきました。

プレイベントの観察・採集会が朝9時からということで前日入り。

東京駅から久しぶりに乗る東海道新幹線であっという間に京都。

京都からは近鉄京都線でナラへ向かいました。

九州から参戦のNさんと軽く前夜祭をし、早めに寝ましたが興奮して明け方に目覚め、もう眠れない。

近鉄奈良駅から集合場所の飛火野へ向けて五重塔を横目に見ながら歩いていきます。
(興福寺は修復工事中でした)

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これは扉の写真用にお立ち台の切り株でモデルポーズをしてもらった子です。

五重塔を過ぎたら参道脇の林の中を下を向いて歩いていきます。

其処此処に落ちている鹿の糞をひっくり返していくと・・

いました。

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オオセンチコガネ (コガネムシ科)


これが最初に観察した子。糞の裏側にしがみついていたのでひっくり返っています。

ちなみに近畿(奈良県・三重県・和歌山県)の一部地域に分布する、このような瑠璃色のオオセンチコガネを”ルリセンチコガネ”と呼びます。

普通は赤紫色ですが、どうしてこの地域だけこういう色をしているのかはよく分かっていません。

鹿の糞にはセンチコガネ以外の糞虫もいます。

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クロツヤマグソコガネ (コガネムシ科)


ここでは普通種のようですが、レアなマグソコガネのようです。体長は7~8ミリ。

この他にも2~3ミリの糞虫がたくさんいましたが、詳しく観察している時間がなかったのでスルー。

この子も糞にたかるようです。

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ツチカメムシ (カメムシ科)


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さあいよいよ観察会の開始です。

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糞虫の大家、塚本珪一先生のご指導の下、5班に分かれて公園内に散らばりました。

まずは皆でルリセンチ探し。

何頭か観察できました。

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ルリセンチコガネ


とにかく野生のルリセンチを目の当たりにして興奮することしきり。写真を撮りまくりました。

コガネ研の方たちが体長を測定して記録します。
(最大、最小記録の参加者には豪華なプレゼントがありました)

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1時間ほどしたら、今度はゴホンダイコクコガネという糞虫を探しに林の中へ移動しました。

何人かは見つけることができたようですが、全部で2~3頭だったようです。
(なので写真なし)

エンマコガネは何種類か見つけました。

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ナガスネエンマコガネ (コガネムシ科)


これもここでは普通種ですがレアなエンマコガネ。体長は6~7ミリでした。

さらに1時間ほど探虫してもう一度集合。

記録の発表と記念品の贈呈がされ、記念写真を撮って解散となりました。

ちなみに最小は12.5ミリ、最大は20.5ミリでした。

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スタッフの車に便乗させてもらって奈良駅方面の大会会場へ移動。

大会がはじまる前、コガネ研の幹事会と総会が開催されている間にお昼を食べにでかけました。

ナラというと、奈良漬けや柿の葉寿司が有名ですが、名物料理というものがなさそうでした。
(きっと何かあるのでしょうけど予習不足)

そこでスマホに ”近くのたこ焼き屋さん” と質問。

GoogleMapにいっぱい出てくると思いきや、3軒くらいしか表示されません。

駅前の観光客向けの通りを少し歩いてみるも、お好み焼き屋さんが何軒かあるだけでした。

ということで、駅の反対側(西側)に表示された「あほや」へ。

ほんとにそんな店名なのか疑っていましたが、ほんまでした。

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まずは定番のたこ焼をしょうゆ・マヨネーズ・七味で。

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それほど味は濃くなくてふわふわ。タコが小さいですが450円なのでなっとく。

でもこれではお腹いっぱいにはならない。追加しようかと思いましたが、名物と書いてあったのを。

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ぺちゃ焼


あほやのオリジナルだそうです。280円。

たこ焼3個にタマゴとチーズを加えてプレス機でプシューッとしたもの。

チーズはいらんという人はモチかタマゴ追加に変更可能ということでタマゴWに。

これが絶品。お好み焼とたこ焼の相の子という感じでした。

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さて、お腹もいっぱいになったので、奈良の下町の裏通りを縫って会場へ戻りました。

今度7月にできる「ならまち糞虫館」の近くも通ったはずですが見つけられず。

大会では、ベテランの方や専門家の方の他、中学生、高校生、大学院生の発表もありました。

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そして、「ならまち糞虫館」の館長さんの講演(宣伝)も。

7月8日(日)13時オープン。場所は 奈良市南城戸町28-13 奈良駅から10分ほどかと。

大会が終わるとまた場所を変えて、懇親会~オークション大会。

先生方や会員が供出した標本や書籍などが100点ほど出品されました。

これは無料で供出された標本。

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Nさんも含め、同宿の方たちと一緒にタクシーでホテルに帰りました。

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翌日はまたNさんとルリセンチ探しに行きました。

これはヤラセではなく、切り株のステージにいた野生の子。

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前日よりもたくさんいました。探さなくても下を向いて歩いていれば次々に見つかります。

なので一匹一匹じっくりゆっくり観察することにしました。

これはルリセンチの巣です。

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巣穴を掘って出た土で入口の周りがドーム状になっています。

近づいて覗いてみるとキラリと光る翅がチラリ。

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ちょっとかわいそうですが、掘り起こしてみました。

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びっくりして最初は縮こまっていますが、すぐに動き始めます。

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オオセンチコガネはいわゆる”フンコロガシ”ではないのですが、糞を運ぶことはします。

次の連続写真でその様子がわかると思います。

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奥にいるのがオスで、手前で糞をひっぱろうとしているのがメス。

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オスの右側にある暗いところが巣穴です。

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オスは見張り係、メスは運搬係。

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どうみても巣の前の木が邪魔。

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ジャマというよりも乗り越えるのはムリではないかと見ていましたが・・

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おどろくほどのパワーです。

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おー。

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おおー。

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おおおーー。

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なんと乗り越えてしまいました。

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オスも手伝います。

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見事な連携プレイ。

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無事に運びおわりました。

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このあと穴の中を少し整えて、糞を中に収納するのです。

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ところで、今回ルリセンチを探していて思ったのですが。

この形と色は、鹿の糞に擬態しているのではないかと。

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どうでしょうか。

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観光をするつもりはなかったのですが、たくさんのルリセンチに会えたお礼参りはしないと。

ということで、春日神社へ参拝に。

途中のお茶屋の前に鹿たちがたむろしていて観光客から鹿せんべいをもらっていました。

その参道には打ち水がされていて、鹿の糞もあるので、様々なチョウたちも集まってきます。

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ヒメアカタテハ (タテハチョウ科)


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アオスジアゲハ (アゲハチョウ科)


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ウラギンシジミ (シジミチョウ科)


この他にテングチョウやルリシジミもいましたが、観光客たちはまったく眼中にない。

と、お見送りをしてくれるように最後にルリセンチも舞い降りてきてくれました。

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サヨウナラ、ナラ。




オマケ


近鉄奈良駅でNさんと別れ、京都行の急行に飛び乗りました。

観光はしない予定でしたが、まだ昼前だしせっかくなのでどこかへ寄ろうかなと。

電車に揺られながらSNSなどを駆使して情報収集。

ブログトモダチの地元民のオススメにしたがうことにして途中下車しました。

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伏見稲荷


参道は外国の方たちでごった返し、まるで原宿のようでした。

千本鳥居も途中まで修学旅行の行列のようでしたが、四ツ辻を過ぎると少しすいてきて・・

奇跡的に無人の風景が撮れました。

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半分意地で山頂まで登り、下り道の途中の茶屋で休憩。

ここで注文する食べ物として、間違っているような気もしましたが・・

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お稲荷さんもあったので、むしろ正解なのかな。




今日の湯加減

ドタバタがスッタモンダになりつつあります。
平常という状態のありがたさをしみじみと感じる次第。
そうこうしているうちに季節はもうすぐ梅雨。ゼフシーズンの到来です。
いつもならそわそわしてしょうがないはずなのですが、いまひとつ盛り上がらず。
奈良行きのリバウンドということもあると思いますが。
明日、奥本先生の講演会に行けば少し上を向けるかな~




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omachi

歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。

虫好きの養老孟司先生も奈良はお好きなようですね。
by omachi (2018-06-02 19:49) 

よしころん

ナラお疲れさまでした。
とても綺麗な瑠璃色ですが色の再現がむつかしそう。
光の加減でまた見え方が違うのでしょうねぇ。
フンを巣に運ぶパワーもすごいわー!

ドタバタがスッタモンダに…
大丈夫、大丈夫。
もうすぐ落ち着きますよ^^;
by よしころん (2018-06-02 20:23) 

barbie

奈良公園の鹿が凶暴なのでどうも苦手です(^^;)。
洋服を引っ張られ、逃げそこなったところでスマホを石畳に落とし画面がバリバリに(^^;)
次回からは鹿よりも虫さんに注目してみます(笑)
by barbie (2018-06-02 22:00) 

ぜふ

>omachiさん
歴史はニガテというか疎くてどうしても触手が動きません。
宣伝でしたら猶更ご勘弁ください。

>よしころんさん
そうなんです、個体差もあってですね・・
フンにまみれていらっしゃることもあってですね^^;
激励ありがとうございます。一人テンパリなんですよね。

>barbieさん
飛火野には群れでいましたがとても大人しかったですよ。
参道の子たちもお辞儀してくれはったし^^
エサを持っていないことがよかったのかな?
by ぜふ (2018-06-04 22:56) 

engrid

パワーすごいですね
彼らなりにかつがあるのかしらと、、
擬態、そういえばですね、糞もツヤっとしてますしね。。

ぺったんこたこ焼き、美味しそうです 私もチーズよりタマゴかな
アドバイスありがとうございます、スマホでもありでした
by engrid (2018-06-06 17:58) 

sakamono

楽しみで興奮して、明け方に目が覚めてしまう。
いいですねぇ、その感じ^^。
巣を作るとは、思ってもみませんでした。
こんな巣なんですねぇ。おもしろい。
糞を運ぶパワー、スゴイです。
by sakamono (2018-06-07 21:28) 

響

掘ると出て来る宝のような黄金ですね。
鹿の糞説はなるほどーと思いました。
by (2018-06-08 21:41) 

ぜふ

>engridさん
ほんとに驚くべきパワーです。糞はおどろくべきそっくりさん^^
ぺちゃ焼き、チェーン店なのでぜひお試しください。

>sakamonoさん
巣は育児室でもあるんですね。
楽しみにしていましたが想像以上でした^^

>響さん
シカは神様の使いということですが、センチコガネもそうかと。
糞擬態説は有力だと思います^^
by ぜふ (2018-06-09 08:01) 

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