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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

アゲハアソート [ファーブル会]

秩父多摩甲斐国立公園を中心とするエリアがユネスコのエコパークとして登録される見込みとのこと。
(6月17~21日にパリで開かれる国際会合で正式決定される見通し)

「甲武信ユネスコエコパーク」という名称になる見込みだそうです。

そのエコパーク(仮)に含まれるのかどうか微妙ですが、12日に東京、神奈川、山梨の県境へ。

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立夏の候だったので、晩春というよりも初夏の虫たちが出迎えてくれましたというのが相応しい日。


駅からJ山の麓の登山口までバスで行くという手もあるのですが皆でがんばって歩いていきました。

県道から山へ向かう道への分岐点にさしかかったとき、スタッフ二人が川を覗きこんでいました。

捕虫網を伸ばしているのですが、川面との高低差がかなりあって届かないようです。

何がいるの?と聞いてみたら「カラスが群れている」とのこと。

もちろん虫屋のいうカラスとは、鳥ではありません。

捕虫はともかく、写真を撮りたくて、川へ降りて行くことにしました。

数年前にも降りたことがあるので、どこから降りられるか知っていたのです。

護岸にいたのは。

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カラスアゲハ (アゲハチョウ科)


彼らは護岸を伝う水を吸っているのです。

下方には別の集団もいました。

これはいわばアゲハのアソート。

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カラスアゲハとクロアゲハとミヤマカラスアゲハ。

さらに少し上流にも。

ちょうど風にあおられて裏翅が見え、同定しやすい構図となりました。

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カラスアゲハとミヤマカラスアゲハは形も色もよく似ていますが、分かりやすいポイントは後翅。

写真のとおり、後翅の裏側に白い帯状紋があるのがミヤマカラスアゲハの特徴です。

表翅にも帯状紋があるのですが、それよりも煌びやかな色合いが何よりの特徴。

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ミヤマカラスアゲハ ♂(アゲハチョウ科)


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アゲハたちを撮っていると目の前をキラキラと翅を煌めかせて横切る子。

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ニホンカワトンボ ♂ (カワトンボ科)


二兎追うものは何とやらといいますが、この後ミヤマカラスアゲハを採ろうとしましたが振り逃がし。

護岸をよじ登り、再出発したとき、扉のトンボと目が合いました。

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ダビドサナエ ♂ (サナエトンボ科)


クロサナエととてもよく似ていて、ぱっと見は区別がつきませんが、尾端を拡大すると分かります。

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同上


実はこの場所までの道中、ちょっとユニークな子を見つけていました。

わずか1センチしかありませんが、雄の鹿のような立派な触角を持っています。

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ヒゲブトハナムグリ ♂ (コガネムシ科)


この日の帰り道のことになりますが、運よく雌鹿も見つけました。

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ヒゲブトハナムグリ ♀ (コガネムシ科)


もう1種、特徴的なペアを。

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ヒゲナガオトシブミ ♂ (オトシブミ科)


オスはなぜかアジサイの葉の上にいたのですが、メスは別の場所、オニグルミの葉の上に。

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ヒゲナガオトシブミ ♀ (オトシブミ科)


どちらもオスとメスの違いが分かりやすいですね。

ペア(ラブ虫)をもう一種。

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シロオビアシナガゾウムシ (ゾウムシ科)


オニグルミにやっと一匹だけクルミハムシを見つけました。

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クルミハムシ (ハムシ科)


前記事のフィールドと同様、ここも発生が遅れているのではと思います。

ハムシをもう一種。

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ムナキルリハムシ (ハムシ科)


体長約6ミリ。胸が黄色くて背中が瑠璃色という意味の名前ですが、ムナキナガツツハムシとも。

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その他にも色々と特徴的な子たちが。

ドクロベエ・・で通じる方はジェネレーションが同じ。

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ヒロバトガリエダシャクの幼虫


赤か青か・・それが問題だ。

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アカガネアオハムシダマシ (ハムシダマシ科)


ただのアオハムシダマシかもしれません。

小さくて美麗な蛾。

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マドガ (マドガ科)


チョウのように花にもくるし、前出のアゲハチョウのように集団吸水もします。

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せせらぎでダビドサナエを撮っていると、頭上から何かが降ってきました。

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虎柄の美しいカミキリムシ。ですが、どうやら羽化不全であまりうまく飛べないようでした。

キイロトラカミキリだと思って撮っていましたが、あとで同定してみると。

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キンケトラカミキリ (カミキリムシ科)


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帰り道、アゲハたちを撮ったポイントまで降りてきたとき、またスタッフが何か見つけたようです。

これは大きかった。

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ゆうに5センチ以上あるミノムシでした。

川の反対側のクワの木がなんとなく気になって、近寄って眺めているとこんな子を見つけました。

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クワコ (カイコガ科)


野生のカイコです。

虫にもネームバリューというものがあり、クワコがいるよと言うと子供も大人も集まってきました。

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同上


前出の派手なエダシャクの幼虫よりも注目されていました。

実は後日またクワコに遭遇することになります。

そのエピソードについては次回。




オマケ


ここにもこの花の群落がぽつぽつとありました。

また名前を忘れる気がするのでしつこくアップしておきます。

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セリバヒエンソウ


これでも忘れるかも。

さて最後に問題です。これは何でしょうか。

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現地では分からなくて、後で調べてびっくりでした。おそらく忘れないと思います。

答えはタグの中に。




今日の湯加減

今日も元気にボウソウしてきました。
ところで本日のチバは真夏日。最高気温は31度だったようです。
南房総、カモガワの最高気温は26度。5度も違った。
やっぱりカモガワは過ごしやすいと思いました。
ところがボウソウの長南町では震度5弱の地震が発生。
避暑にはなりましたが避震はできなかったというところ。
ちょっとうれしいこともあったので今日のことも記事化しようと思います。




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コメント 5

ぼんぼちぼちぼち

野生のカイコってやっぱりみんなの注目の的なのでやすね。
以前、知人が、「野生のカイコの繭から紡いだ絹はすごく高価なのよ」と言っていたのを思い出しやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-05-26 14:34) 

響

カラスの集う場所はほんと飲みやすい状態で水が流れているようですね。
宙ぶらりんの卵すごい。
by (2019-05-27 09:46) 

sakamono

ホントだ、ドクロベエだ^^;。
野生のカイコなんて、いるんですね。
養蚕されているカイコより、ワイルドな感じがします。
特徴的な細長い首で、オトシブミは覚えました^^;。
最後の繭、スゴイですね。この状態が普通なのでしょうか。
by sakamono (2019-05-30 21:55) 

よしころん

ひゃー 64の世界は本当に不思議!

>グラップルなどの林業用重機ではないのですね。
大型クレーンでの他に小型のグラップルも入っていました^^
残念?ながらクモ以外の64はあまり目にかかりません~
by よしころん (2019-05-31 08:34) 

ぜふ

>ぼんぼちぼちぼちさん
いわゆる”野蚕”ですね。とんでもなく高価だと思います。
どれくらいか想像できないですが^^

>響さん
地面や川原で吸水することが多いのでこういう場面はめずらしいかと。
宙ぶらりんのは卵に見えますよね^^

>sakamonoさん
このクワコたちはまだちびっこでしたがもりもりと食べていました。
はじめて観察しましたが繭はこれが普通の状態のようです。

>よしころんさん
たぶんこれからどんどん出てくるでしょう!
期待しています^^

by ぜふ (2019-06-01 10:29) 

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